にしかわウイメンズヘルスクリニック

遺伝カウンセラー便り

命を紡ぐということ

2020.09.16 UP

今年もあっという間に半分を折り返し、暑い暑いと思っていたら朝晩は肌寒さを感じ、すっかり秋になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

マスクをするという生活が普通となり、空港から出てくる人達は全員がハイジャックできそうです…。何も気にせずどこにでも行けた日々が遠い昔のことのように思えます。

自粛生活が続く中、若い方たちが命を絶つ事例も相次ぎ、SNSによる誹謗中傷の問題が取り上げられてますね。言葉というものは人に勇気や気力を与えることもできますが、やる気を削ぎ、命を奪うこともあり得る、本当に怖いものです。精神が健康であればやり過ごすことができたことでも、そういった些細なことが金属疲労のように蓄積して、自分でも何がきっかけであるかすらわからないうちにある時ポッキリと折れてしまう。心と向き合い言葉をかけることが仕事であり、「命」を考えなければならない遺伝カウンセラーとしてはとても考えさせられる出来事です。カウンセリングに来る方々に対してだけではなく、全ての方々に対して心を配るのは当然のこと、自分自身にも心を配らなくてはならないなぁ、と実感する日々です。

人が人と出会い、命を紡ぐ。

そこに関与する出生前診断はとかく「悪」のような扱われ方をされがちですが、カウンセリングに来られる方は本当に真剣に新しい「命」と向き合っています。当クリニックもそろそろ2年が経ち、それなりの数のご夫婦とお話しして参りましたが、第三者がいるカウンセリングの場で初めて問題意識をすり合わせることができたり、本当は何が心配なのかに気付くことも多くみられます。

ご夫婦がお互いを思いやる姿を拝見するたびに、奇跡のような出会いの中で命が紡がれていく尊さを強く感じます。少子化の中、何とか子どもを産ませようと出産費用を実質無料に、等という公約を掲げた総裁選があったりもしますが、お金は大事で重要だけどそれだけで安心して子どもを産むようになるかどうかというとどうなんでしょうか。

不安に思うことは人それぞれで、そのことに間違いも正解もありません。口に出してみることで心が軽くなることもあるかもしれませんし、みんなが普通に悩んでいることだとわかれば安心することもあるでしょう。大切な命が紡がれていくその時間が少しでも幸せな時間になりますようお手伝いさせていただけたらと思います。

なお、新型コロナの感染予防対策のため検温等ご協力いただくことが多く、ご不便をおかけしているかと存じますが、皆さまに安心してクリニックにかかっていただくための対応となっております。ご理解の上ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

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