「子宮頸がんとHPVワクチンを正しく理解するために」と題した講演を、5月14日にしました。ある政党の北海道本部での講演(オンライン)です。子宮頸がんについて、ワクチンの効果と副反応、ワクチンを普及させるためにという点について講演しました。
日本では現在も、年間2800人は子宮頸がんで亡くなっています。命は助かっても、子宮を摘出しなければならない女性はもっともっと多いです。ところで、この1年で2800人という数字ですが、日本での2020年の交通事故による死者数の2839人とほぼ同数なのです。
現在のHPVワクチンの摂取率は諸外国に比べて極めて低く、日本ではたったの0.6%、ほとんど接種されていません。もし、この接種率の数字がコロナウイルスのワクチンだったら、日本国民はどうするでしょう?
交通事故死者数の分母は男女入っているのに比べ、子宮頸がん死者数の分母は女性だけです。それを考えると、交通事故で亡くなるより、子宮頸がんの死者数が倍くらい多いことになります。仮に、交通事故で死なないワクチンがあったとしたら、どうしますか?しかも、安全性はしっかりと確認されています。
後日、ワクチンの安全性について書いていきます。