子宮頸がん検診というのは、子宮頚部をこすって細胞を採取する「細胞診」という方法で行います。これはスクリーニングとよばれ、簡単に多くの人々から「がん」や前がん状態である「異形成」を見つけることができます。「細胞診」で異常が出たからと言って、必ずしも「がん」というわけではありません。この細胞診によるスクリーニングで精密検査が必要とされた場合の検査が、コルポスコピーです。写真の顕微鏡みたいのがコルポスコープという器械です。拡大鏡で子宮頸部を観察し、病変の部分の組織を生検することで、「がん」や「異形成」を診断します。当院では拡大像をディスプレイに映して患者さんにもみていただくことができます。診断がついた異形成で治療が必要な場合はレーザー治療をおこないます。写真のくまちゃんをコルポスコープで観察すると左側のディスプレイに拡大されたくまちゃんの顔が写るわけです。鼻に緑のスポットが見えますが、これがレーザー治療する時のガイドビームです。病気の部分をこのように焼灼するのです。
子宮頸がんのはなし③:精密検査(コルポスコピー)について
2020.02.06 UP