「日本で平均1日8人の女性が死亡する原因のウイルス」、これは新型コロナウイルスのことではありません。ヒトパピローマウイルス(HPV)の事です。HPVは子宮頸がんの原因ウイルスです。子宮頸がんにより今でも1年間に3000人近くの女性が日本で亡くなっています。1日に換算すると約8人になるわけです。かといって、コロナウイルスのように、感染してから2週間以内に発症して、場合によっては急変もするのとは異なり、HPVは感染してから癌になるまでは、何年もの時間がかかります。その間に、がん検診で見つける事ができるので、命に関わるような癌になる前に、見つけて治療をすることができます。それと、コロナウイルスは、まだワクチンが開発されていないのでワクチンによる予防ができませんが、HPVのワクチンはすでに開発されており、世界的には子宮頸がんの発生が減少してきています。日本ではHPVワクチンの接種が滞っていますが、現在でも公費による定期接種は行われています。札幌市内にお住まいの小学校6年生から 高校1年生の年齢に相当する女子 が対象となっています。詳しくは「健康さっぽろ」に掲載されていますので、是非読んでみてください。https://www.spmed.jp/11_shimin/kenko_pdf/kenkosapporo_043.pdf