閉経の平均年齢は51歳と言われています。閉経は卵巣機能の低下により女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されなくなることで起きてきます。図のようにエストロゲンが低下し始めると、月経不順、そしてのぼせ、ほてりなどの症状がでてきます。さらに閉経後、時間が経ちエストロゲン欠乏の状態が長く続くと、腟の粘膜が萎縮することで様々な症状がみられるようになります。例えば、腟の違和感、性交痛、乾燥感、頻尿、尿漏れ、出血などです。このような症状にはエストロゲンの補充が有効です。特に腟の症状に対して、エストロゲンの中でもエストリオールの膣への局所投与が、全身への影響なしに腟の局所への効果があります。
エストロゲン低下による諸症状:閉経後の腟の症状について
2020.09.19 UP