にしかわウイメンズヘルスクリニック

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映画「雪の花―ともに在りてー」

2025.02.11

先日、「雪の花―ともに在りてー」という映画をみてきました。松坂桃李主演で、当時、死に至る病であった痘瘡人々を守るために、そのワクチンである種痘を福井藩で広めるために奔走した医師の物語です。江戸時代に、痘瘡で亡くなっていく人々を救うために西洋の医学を学び、ジェンナーが発見したワクチンである種痘にたどりつき、命がけで福井まで運んで接種した話です。せっかく福井まで運んだものの、「牛になる」とか「妖術使い」どとかの風評被害により接種がすすみません。実はその噂を流しているのが藩の役人であったことがわかり、それを正して接種が進んだという話です。ネタバレですが、、、当時は死に至る病であった痘瘡(天然痘)は種痘の発見により、今では根絶されました。なんだか、子宮頸がん予防のためのHPVワクチンも同じ様な話だったと感じました。子宮頸がんは、現在でも日本で約三千人の女性が命を落としています。この子宮頸がんを予防できるHPVワクチンが開発され、実際に9割の子宮頸がんを防ぐことができています。今は定期接種として小学6年〜高校1年相当の女子は無料で接種できます。厚労省はキャッチアップ接種として、定期接種の時期を過ぎた女性も接種対象としていました。今年の3月でキャッチアップ接種の時期が終了予定でしたが、ワクチンが品薄になったことで、機会を逃した女性は3月までに1回でも接種していれば、4月以降も無料で接種可能となります。特に高校一年生の女性はこの機会を逃さない様に、3月中に1回目を接種してください

11月の講演(月経困難症のヘルスケア、新生児聴覚スクリーニング)

2024.11.02

 

早いもので、11月に入りました。11月1日は当院の開院記念日でした。あっという間の6年間でした。先週は、更年期の話題が中心のセミナーでしたが、昨日は帯広十勝産婦人科医会の先生方に「月経困難症のヘルスケア」という内容の講演をさせていただきました。月経困難症に悩む女性の様々なニーズ、ヘルスケアを考えた治療薬の選択をどうすべきかという話です。今日は、全く異なる「新生児の聴覚スクリーニング」についてのセミナーです。そのため、午後の診療時間が短くなっております。

いつまでも輝くための女性の健康セミナー〜自分らしく過ごすために〜

2024.10.24

 

10月26日午後は、セミナーのため休診させていただきます。乳がん、頭痛、女性ホルモンと女性の健康にとって重要な話題のセミナーです。

RSウイルス母子免疫ワクチンについて

2024.10.17

RS ウイルスは世界中に広く分布しており、生後 2 歳までにほぼ 100%が感染し、

乳幼児における肺炎の約 50%、細気管支炎の 50~90%がRS ウイルス感染症による

とされています。特に、生後 6 か月未満で感染すると重症化することが示されてお

り、合併症として無呼吸、急性脳症など、後遺症としては反復性喘鳴(気管支喘息)

があります。日本では、毎年約 12万~14 万人の 2 歳未満の乳幼児が RS ウイルス感

染症と診断され、約 3 万人が入院を必要とすると推定されていますが、有効な治療薬はありません。2024 年1 月18 日に 「妊婦への能動免疫による新生児及び乳児における RS ウイルスを原因とする下気道疾患の予防」を適応症として、組換え RS ウイルスワクチン(販売名:アブリスボ筋注用、以下、RS ウイルス母子免疫ワクチン)が製造販売承認を取得し、2024 年 5 月 31 日に販売が開始され、一般診療でも接種可能となりました。RS ウイルス母子免疫ワクチンの機序は母子免疫であり、妊婦に接種することにより母体の RS ウイルスに対する中和抗体価を高め、胎盤を通じて母体から胎児へ中和抗体が移行することで、乳児における RS ウイルスを原因とする下気道疾患の予防に寄与することが期待されます。

本ワクチンの助成について、北海道産婦人科医会として北海道に要望書を提出しました。

 

 

インフルエンザワクチンは10月7日から開始します

2024.09.26

ようやく札幌も秋らしくなってきましたね。今年も、もうその時期かと思いますが、

当院はインフルエンザワクチンの接種を10月7日から開始します。

当院通院中の患者さんとご家族(15歳以上とさせていただきます)を対象としておりますので、ご希望の方はお電話でご予約をお願いします。

9/17から午前・午後の診療開始のみ整理番号を配布いたします

2024.09.06

当院は予約制で診療しております。予約時間に来院された順番に診療しておりますが、午前、午後の診療開始時間は、お待ちになる方が多いため、来院順番と受付の順番が異なることがあります。今後(9月17日以降)は入口に整理番号の札を置きますので、その順番に従って受付いたします。予約時間前に来院された方は番号札をお持ちになり、受付に提出してください。ただし、問診の記載時間や診療内容により呼び出し順番が前後することはご容赦ください。

札幌保険医療大学でHPVワクチン集団接種を実施します

2024.09.03

 

早いもので9月になってしましました。9月は、ひとつ重要なことがあるのです。子宮頸がんを予防するHPVワクチンの定期接種をうちそびれた女性の救済措置として現在行なっているキャッチアップ接種が実質上締切になるということです。9月中に1回目を接種しないと、3回接種が3月の制度終了に間に合わないのです。対象は、平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方です。これまで対象の年齢の方には声をかけて、クリニックないではほとんどが接種している状態になっています。しかし、全体的にはまだまだです。医科大学とか一般病院のなかでは、対象の職員に接種をすることが広まっています。今回、附属病院をもっていない札幌保険医療大学で、大学内での接種が可能になりました。こうした働きかけ、準備には時間がかかるのですが、札幌保険医療大学では学長はじめ職員皆様のご尽力で集団接種ができるようになりました。

知って欲しいHPVワクチン、接種のその前に・選択肢を知り自分でつかみとるHPVワクチン

2024.07.11

 

今日の講演会のタイトルです。どんなお話が聞けるか楽しみです。

16〜27歳の女性はHPVワクチンをキャッチアップ接種として公費で接種できます、この機会を逃さないでください。

月経困難症のヘルスケアー思春期から周閉経期までー

2024.06.04

本日6月4日は第20回北海道生殖医療カンファレンスで、月経困難症のヘルスケアー思春期から周閉経期までーと言うテーマで講演をします。月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫といった原因疾患があることが多く、器質性月経困難症と言われています。これらは女性の生涯を通じて健康の問題に関係する疾患です。月経中の痛みだけではなく、動脈硬化や卵巣癌、骨粗鬆症、妊娠・出産の合併症、不妊など女性の生涯の健康問題に関わっています。痛みだけだからと放置しないで適切な薬物療法を行うことで、健康寿命も伸びると考えられています。今回の公演では当院のデータをまとめてみました。当院でも若年女性だけではくて、中高年でも月経困難のため通院している女性が多くいることがよくわかりました。

パネルディスカッション:当院の子宮内膜症の診断・治療

2024.05.28

 

今日はレルミナ発売5周年記念講演会でパネルディスカッションのファシリテーターを務めます。レルミナも早いもので発売から5年も経ったのです。この間、使用方法についてもさまざまな知見が集まり、子宮内膜症の治療の選択肢が広がったと思います。

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