婦人科特定疾患治療管理料について
2020.07.27

2020年4月の保険診療改訂から婦人科特定疾患治療管理料が算定されるようになりました。これは産婦人科医が器質性月経困難症の方にホルモン剤を投与している場合に算定されるものです。器質性月経困難症とは、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫といった病気のため月経が重くなっている状態です。ちなみに人によって痛みの感じ方は千差万別ですので、本人が困っていると感じるのであれば、月経困難症という病名になります。何らかの病気があって、月経困難が起きている場合は、そのままにしておくと、学校生活や仕事への支障がでてくるだけではなく、「うつ」などの精神疾患や不妊、妊娠中の合併症、さらには卵巣癌や心血管病変にも関係してくる事が知られています。そのため、ただ痛み止めでみるのではなく、長期間の管理が必要です。そのことから、今回このような管理料が算定されることになりました。この管理料を算定できるのは、産婦人科医というだけではなく、6時間の研修を受ける事が必要です。研修は新型コロナウイルスのため、開催が遅れていましたが、オンラインで開催されるようになったので、この連休で受講を済ませました。写真はその修了証です。
休診のおしらせ
2020.07.08
8月11日〜8月15日は休診させて頂きます。
子宮頸がんのはなし④:ヒトパピローマウイルス(HPV)のタイプ
2020.07.06

子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)は、そのDNA配列の違いにより120種類以上に分類されています。パピローマウイルスはイボを作るウイルスで、牛や犬にもパピローマウイルスがみつかっています(これらはヒトには感染しないのでヒトパピローマウイルスとは言いません)。ヒトに感染するHPVは子宮頸部などの下部生殖器に病気を作るタイプと、皮膚に感染するタイプが知られています。子宮頸部や腟、外陰部などの下部生殖器に感染して、良性のイボや悪性の癌の原因となるタイプは30種類以上がわかっています。良性のイボ(尖圭コンジローマ)を作るのは6型と11型です。子宮頸がんやその前がん病変である子宮頸部異形成に関係するのは16型、18型を代表とするハイリスクタイプと呼ばれるウイルスです。最初のグラフは何らかの子宮頸部細胞診で異常が認められた札幌の患者から採取したHPVのタイプ別の検出頻度を示しています。16型が一番多く、次に多いのは58,52,56,51と50番代のウイルスが続いています。欧米では45型が多く検出されていますが、日本では検出されることは珍しいです。これは、HPV感染には地域差があることを示しています。また、複数のHPVが感染している混合感染も多く見られています。
二つ目のグラフは、異形成、癌の組織から検出されたHPVのデータです。異形成が軽度、中等度、高度と進行し、さらに癌になる過程で16型の単独感染の頻度が増加し、他のタイプの検出頻度、さらに重複感染の頻度が下がっているのがわかります。この事から、軽度異形成の段階では多くの種類のHPVが検出され、重複感染も多数含まれますが、進行するにつれて、比較的悪性度の低いタイプにより発生した異型細胞は淘汰されるのに比べ、悪性度の高い16型などで引き起こされた悪性細胞は淘汰をくぐり抜け癌になるのだと考えられます。
このようにHPVのタイプは癌化のリスクとも関係しているので、異形成の治療のためにはHPVのタイプを検査しておくことが重要になるのです。
食べちゃう前にアップ
2020.06.26

可愛いクッキーを頂きました。食べちゃう前に写真を撮りました。こちらこそ、ありがとうございます。
女性のQOL(クオリティオブライフ)を上げるための 「月経を止める」という新しい選択
2020.06.04
月経の辛さを我慢している女性は多いと思います。辛い月経のために、女性のQOLは随分と妨げられていますが、月経を止めてしまえば楽になるはずですよね。でも、毎月あるべき月経を止めるって、身体に悪い?そんなことはありません。下記のリンクをお読みください。
https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-11643.html?fbclid=IwAR3ley7pue-LJFAwVr7MBYLf5yOSyoPVe7qtqp5kxqA4pCbvcFtzHabu-Eg
オンライン診療が可能になりました
2020.05.24

新型コロウイルスの感染心配される患者様へ。オンライン診療を開始します。対面診療が基本ですので、再診の患者様で、処方を希望される方を対象とさせて頂きます。また、遠方の患者様で、遺伝カウンセラーによる出生前診断の相談を希望される方にはオンライン相談も実施します。すべて予約制といたします。予約はオンラインではなくて、電話での予約対応になりますので、011-213-1730にお電話ください。「ルナルナ オンライン診療」に登録していただく事が必要です。詳しい方法はお電話頂ければ、マニュアルをFAXあるいは郵送いたします。
当院の感染防御アップデート
2020.05.21

まだまだ油断できませんが、札幌のコロナ感染も少し落ち着いてきましたね。先週から受け付けにアクリル板を取り付けました。ビニールの感染ガードよりは見栄えが良いと思います。以前、次亜塩素酸水による空間除菌、清拭を行っていると書きましたが、さらに診療時間外にはオゾンによる除菌、消臭も始めました。オンライン診療の準備も進んでおります。当面は、病状が安定している再診の患者さんの処方と、出生前診断の相談などで運用してまいります。近日中に運用開始しますので、このHPなどでお知らせします。
日本で平均1日8人の女性が死亡する原因のウイルス
2020.05.10

「日本で平均1日8人の女性が死亡する原因のウイルス」、これは新型コロナウイルスのことではありません。ヒトパピローマウイルス(HPV)の事です。HPVは子宮頸がんの原因ウイルスです。子宮頸がんにより今でも1年間に3000人近くの女性が日本で亡くなっています。1日に換算すると約8人になるわけです。かといって、コロナウイルスのように、感染してから2週間以内に発症して、場合によっては急変もするのとは異なり、HPVは感染してから癌になるまでは、何年もの時間がかかります。その間に、がん検診で見つける事ができるので、命に関わるような癌になる前に、見つけて治療をすることができます。それと、コロナウイルスは、まだワクチンが開発されていないのでワクチンによる予防ができませんが、HPVのワクチンはすでに開発されており、世界的には子宮頸がんの発生が減少してきています。日本ではHPVワクチンの接種が滞っていますが、現在でも公費による定期接種は行われています。札幌市内にお住まいの小学校6年生から 高校1年生の年齢に相当する女子 が対象となっています。詳しくは「健康さっぽろ」に掲載されていますので、是非読んでみてください。https://www.spmed.jp/11_shimin/kenko_pdf/kenkosapporo_043.pdf
クリニックにおける新型コロナウイルス感染対策について
2020.05.10

Stay Homeの間に桜も終わってしまいましたね。クリニック内ではできる限りの感染予防策を行っています。受診される患者さまには必ずマスクの着用をお願いしていますので、ご協力お願いいたします。入り口のマットは定期的に消毒液を噴霧し、ドアノブは頻繁に消毒液をつかい清拭しています。室内の換気も定期的におこなっています。待合室、診察室の加湿器には次亜塩素酸水を使用し空間除菌を行っています。受付には感染ガードのアクリル板がもうじき装備される予定です。スタッフはマスクを着用しておりますが、採血などの処置の際にはゴーグルを着用させていただきます。もちろん、頻繁に手指消毒を実行しています。少しでも、不安な気持ちが和らぎますように努力しております。発熱などの症状がある場合は受診前に電話でご相談ください。また、オンライン診療にも対応予定ですので、少々お待ちください。

