にしかわウイメンズヘルスクリニック

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風疹抗体検査・予防接種について

2019.05.17

 

風疹抗体検査・予防接種についてのお知らせです。

札幌市から昭和37年から昭和54年に生まれた男性にも、風疹抗体検査と予防接種を公費で受けることができるというお知らせが届きました。当院でも公費の検査が可能です。ご希望の方はホームページあるいは電話でご予約ください。

最初の図は2005年から2015年までのNTT東日本札幌病院で出産した約5000人のデータです。全体の17%で風疹抗体価が低く、産後に風疹ワクチンを接種しなければなりませんでした。風疹抗体価を妊婦の年齢別に検討したものがこの図ですが、若い妊婦さんほど風疹抗体価が低い方が多いです。最近、度々先天風疹症候群の話が報道されていますが、妊娠初期に妊婦が風疹に感染すると赤ちゃんが聴覚障害などをおこす先天風疹症候群にかかることがあります。

妊娠する前にワクチンを接種することで、先天風疹症候群を予防できますが、先ほど述べましたように現在の日本では17%程度の妊婦さんは抗体を持っていないため風疹にかかりやすい状態です。そこに、ワクチンを接種していない男性やお子さんから風疹の流行が始まると妊婦さんが風疹にかかる可能性が高くなるわけです。風疹の流行を防ぐためには、妊娠前に女性がワクチンを接種するだけではなく、周りの人間も風疹に対する免疫を持っていることが必要です。これは、集団免疫と言っていろいろな感染症の予防のために重要と考えられています。

日本では2020年までに風疹を撲滅しようという目標があります。人ごととは考えずに、抗体検査、予防接種を受けて風疹撲滅運動に参加しましょう。

妊娠を希望している女性、または妊婦の配偶者の方にに対する、風疹抗体検査の助成はこちら。

https://www.city.sapporo.jp/eisei/kenshin/rubella.html

男性に対する風疹抗体検査を予防接種に関するホームページはこちらです。

https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/huusinnotuikatekitaisakunituite.html

 

 

過多月経の定義

2019.05.16

過多月経(生理の出血量が多いことです)で、悩まれる女性はとても多いです。全体の1割程度の女性は過多月経があると考えられています。過多月経の定義としては、日本では1回の月経周期で140ml以上の出血、イギリスでは80ml以上の出血とされていました。しかし、実際には月経の血液量を量ることは大変です。最近、国際学会でこれらの定義を見直しました。現在は、自分自身が生理の量が多いと感じている方は過多月経と診断できるようになりました。それでも、案外自分では何でもないと考えてる患者さんも多いです。そのような場合、過多月経と言える目安としては、就寝してからナプキン交換で起きる、1周期の月経で21個以上のナプキンを使う、1時間に1回以上ナプキンを交換するなどがあります。治療をすることで、日常生活が随分快適になります。

写真は、39度のタイでぐったりしている猫です。過多月経とは何の関係もありません。

 

オープンして半年が経ちました

2019.05.15

当クリニックはオープンして半年経ちました。昨日は6ヶ月のお祝いをしました。まだまだヨチヨチ歩きと言ったところですが、子宮頚がん検診の精密検査を受けにいらっしゃる患者さん、子宮筋腫や子宮内膜症の相談に来られる方などの他、出生前診断の相談に訪れる患者さんも最近は増えてきました。ホームページの予約サイトをご覧いただければ当日の予約も可能な場合がありますので、どうぞお気軽にお越しください。

7月から診療時間を変更します

2019.05.09

7月1日より、毎週土曜日の午後も診療を行います。月曜日の診療は手術のため休診といたします。

ピンクのガネーシャ

2019.05.05

GWを利用してタイに行きました。写真はバンコクからバスで1時間半くらいのところにあるお寺のピンク色の巨大なガネーシャです。ガネーシャというのはヒンドゥー教の神です。太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもっています。障害を取り去り、また財産をもたらすと言われ、事業開始と商業の神・学問の神とされているそうです。ガネーシャの周りにはネズミの像があり、このネズミに願いをささやくと、よく願いがかなうそうです。とくに、反対側の耳を押さえると、願い事が抜けないというので、耳を押さえて囁いてきました。きっと早く願いがかなうはずです。

いよいよ連休です

2019.04.26

いよいよ10連休。クリニックの診療は明日までですが、明日は昼から学会のランチョンセミナーに講演に行きますので、少々早く終了いたします。ご迷惑をおかけする方々には深くお詫び申し上げます。昨日は、「子宮体部」の講義を母校で行ってきました。月経のメカニズム、子宮体部に発生する良性疾患の子宮筋腫や子宮腺筋症、悪性疾患の子宮体がんについての講義でした。外来を途中で閉じて、講義してから戻って再開したのですが、90分の講義の後はさすがに外来に頭を切り替えるのに時間がかかったような気がします。明日の講演は、かなり前から準備してきたのですが、たった今、完成しました。大勢のナースに会うのが楽しみです(笑)。それにしても女性ホルモンは多くの働きがあります。あらためて感服です。

GWは暦通り、休診になります

2019.04.24

ゴールデンウィーク中は休診となります。連休明けにご予約をお願いします。

一般産婦人科医ができる安全で効果的な不妊治療

2019.04.19

名古屋で開催された日本産科婦人科学会に参加してきました。日本で一番大きな産婦人科医が集まる学会です。写真は名古屋名物の台湾ラーメン。辛いです。毎年、なにか新しいことを学ぶこと、これまでの知識を整理することができて、とても明日からの臨床に役立ちます。今回の学会で勉強になったことのひとつに埼玉医大の高井先生の上記タイトルのセミナーがありました。不妊治療の最終的な手段は体外受精になりますが、不妊患者さんのすべてが体外受精が必要になる訳ではなく、予測される妊娠率を評価することで、ハイリスクの場合はすぐに不妊治療専門施設を紹介し、そうでない場合は一般産婦人科施設で治療を開始しようという話です。

休診のお知らせ

2019.04.12

明日、4月13日(土)は日本産科婦人科学会出席のため、休診とさせていただきます。

ランチョンセミナー「ウイメンズヘルスと女性ホルモンーエクオールの可能性ー」

2019.04.10

4月27日に開催される北海道看護研究学会のランチョンセミナーで「ウイメンズヘルスと女性ホルモンーエクオールの可能性ー」と題した講演をする予定です。女性のライフステージを考えると様々ま場面で女性ホルモンが密接に関わっています。女性ホルモンと上手につきあい、コントロールすることや補充することで、健やかな生活が可能になるというお話です。働く女性にとっては、月経の問題(月経困難症、月経前症候群)や更年期障害は仕事の妨げになりかねません。また、閉経後の健康管理においてはホルモン補充療法や大豆イソフラボン(エクオール)の役割が重要です。

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