子宮頸がんのはなし②:がん検診について
2019.12.05

子宮頸がんの検診について書きます。子宮頸がんの早期発見にはがん検診が一番よい方法です。

早期発見のきっかけは、このグラフにあるように半分以上ががん検診になってます。その他の症状は癌自体の症状ではなくてたまたまあった不正出血で受診とかの場合が多いです。他の臓器の癌とは異なり、子宮頸がんには前がん病変と言われる病気があります。これを見つける事が、子宮頸がん検診の大きな役目です。この前がん病変は「異形成」とか「異型上皮」と呼ばれる病気です。英語では「CIN」と呼ばれます。この異形成、CINは3段階に分類されています。後から詳しく書こうと思いますが、子宮頸部の細胞にヒトパピローマウイルス(HPV)が持続感染することで、正常の細胞が異形成の細胞に変化し、それが軽度、中等度、高度異形成(CIN1→CIN2→CIN3)と進行し癌になってしまいます。異形成の時点では症状をだすことはありません。検診で見つけるしかないわけです。

がん検診は細胞診という方法で行います。子宮の入り口を擦って細胞を採取し、それを顕微鏡で細胞検査士がみて異常細胞を発見するのです。最近はHPVの検査を検診に用いるようにもなってきました。
このがん検診は、スクリーニングで多くの方から異常を見つける方法です。まず、このスクリーニング検査で異常が見つかれば、精密検査に回ります。こちらは組織を調べる検査で、擦って採取した細胞を見るのでなく、生検した小さな組織を病理検査に提出します。生検するためには、疑わしい部位を見つけてそこから組織を採取します。そのためには「コルポスコープ」という機械を使います。この検査方法を「コルポスコピー」と呼びます。
細胞診のことは一次検診と呼ばれ、その精密検査がコルポスコピーで二次検診と呼ばれます。
子宮頚がんのはなし
2019.11.13

今日は子宮頚がんの事を書こうと思います。私が、医者になって最初の受け持ちに若い子宮頚がんを患った女性がいました。彼女は不妊治療のため大学を受診した際の検診で子宮頚がんが見つかりました。不幸にも進行していたため、子宮を摘出せざるをえませんでした。残念なことに、手術をしても癌の進行は止めることができず、転移した癌の治療のために入院していました。当時としては新しい治療をいくつも試しましたが、効なくみんなの願いがかなわず亡くなりました。意識がなくなる前に主治医チームの一番下で働いていた私に震える手で手紙を書いてくれたことを昨日の出来事のように思い出します。30年経った今でも、子宮頚がんは若い女性の命を奪う恐ろしい病気です。その後、私は大学院で子宮頚がんとヒトパピローマウイルス(HPV)の研究を行い、医学博士を取得しました。当時は子宮頚がんとHPVの関係がどんどん明らかにされていって、研究者としてはエキサイティングな毎日でした。ワクチンができて子宮頚がんが予防できるようになるなんて、その頃は夢にも思いませんでした。しかし、科学の進歩はめざましく、HPVワクチンが臨床応用され、今では子宮頚がん撲滅も夢ではない世の中になりました。日本では、残念ながらワクチン接種が止まっています。これから少しずつ、子宮頸がんの話、HPVの話を書いていこうと思います。
11月1日で満1歳になりました
2019.11.05



お陰様で開院1周年を迎えることができました。11月1日には円山の隠れ家的レストランでお祝いをしました。お店からも大きなケーキのお祝いが。クリニックにはお花も届いて、開院時のまるで花屋さんのようだったことが思い出されました。巨大なスイートポテトもいただき胸がいっぱいです。これからも一歩ずつ前進していこうと思います。どうかよろしくお願いいたします。
美瑛の畑で
2019.10.27

開院してもうじき1周年になります。昨年の今日は内覧会を行っていました。本当にたくさんのお花を頂き、廊下が花屋さんのようになっていました。この1年、期待や励ましに応えられるように頑張って参りました。今は講演の準備のためこれまでの歩みを振り返り今後の見通しなど考えております。大学→病院→クリニックと勤務形態が変化するにつれ、行っている医療内容、システムは変化してきました。自分自身が考えることも変化していますが、本質的には、一人一人向き合ってその時の一番良いことを選択していく、自分の家族にはどういう医療を行うのかと自問自答することだと思っています。写真は今月初めの美瑛の風景です。大地に根をおろし、しっかりやって行きたいものです。
NTT東日本札幌病院だよりに当院が紹介されました
2019.10.17

10月22日は休診いたします。
2019.10.15

10月22日は天皇即位礼正殿の儀のため休診いたします。
土曜日は午後も診療してます
2019.09.28

おはようございます。今朝の札幌はとても良い天気です。毎朝、歩いて通勤してますが、土曜の朝は何かしら特別な空気です。いつもに比べて人が少なくて、通勤よりは散歩している方が目立ちますね。何十年も週休二日の生活でしたが、やっと土曜日に働くスタイルにも慣れてきました。7月からは午後も診療をしております。土曜日でないと来院できないという患者さんには喜んでいただいています。予約制になっていますので、HPから予約あるいはお電話をください。ひまわりもそろそろ終わりでしょうが、くまんばちが最後の蜜を集めに来てますね。
骨盤臓器脱とは
2019.09.16

骨盤臓器脱は、骨盤の中にある臓器である、腟、子宮、膀胱、直腸などが腟から下がって身体の外に出てくる病気です。図に示すように、正常では子宮や膀胱、腟は腹圧に抵抗して靱帯と呼ばれる支持装置で骨盤内に収まっています。この支持装置が、分娩や腹圧がかかることで傷がついたり、伸びてしまうことでこれらの臓器が下がってくると考えられます。下がってくる臓器が子宮の場合は子宮脱、腟の前側が下がってくる場合はその中に膀胱が入っているため膀胱脱、腟の後ろ側が下がってくる場合は直腸脱と呼ばれます。「腟に何かが挟まっている感じ」「ピンポン球のようなものが飛び出ている」「おしっこが漏れる」などの症状が出てきます。
20才から59才までの女性の約30%、50代の女性の約55%、出産経験者の44%が、何らかの骨盤臓器脱の症状があります。軽症の場合は、骨盤底筋体操やリハビリで改善します。それでも改善しない場合はペッサリーなどをいれて下がっている臓器を支える方法や手術療法が必要となります。
ウィメンズヘルスリハビリテーションのお知らせ
2019.09.12

腟や子宮の下垂感、尿漏れなどの症状は、骨盤の底の筋肉や骨盤内の臓器を支える靱帯が緩んでしまうことが原因です。進行してしまった場合は手術が必要になりますが、軽症の場合は骨盤底筋体操が有効とされています。この度、当院ビルの3FのDo-Clinicにてウィメンズヘルスリハビリテーションプログラムが開始されます。尿漏れや下垂感などの症状がある方は、診察をして適応がある場合はご紹介いたしますので受診してください。
9月になりましたね
2019.09.02

札幌も夏から秋へ、朝晩は涼しくなったものの昼間はまだ夏のようですね。街路樹の植え込みもひまわりからコスモスにバトンタッチしそうです。本日9月2日は月曜日なので、外来は休診でNTT東日本札幌病院で手術をしています。明日以降、外来を受診される方はホームページから予約してください。