にしかわウイメンズヘルスクリニック

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7月16日(金)は休診になります

2021.06.17

7月16日(金)は、院長が学会で講演のため休診となります。

その過多月経、血液凝固異常症の可能性はありませんか?

2021.06.11

 

本日は「その過多月経、血液凝固異常症の可能性はありませんか?」という講演会の座長をします。

子宮内膜症の治療方針について

2021.06.05

写真は米国生殖医学会の子宮内膜症治療についてのステートメントです。訳しますと「子宮内膜症は薬物療法を最大限に活用し、外科手術を繰り返す事を避けることを目標にした生涯にわたる治療計画が必要な“慢性疾患”である。」というようなことが書いてあります。

 

子宮内膜症は5〜10%の女性にみられる病気です。子宮外の場所に子宮内膜の組織が存在しているものと定義されています。特に骨盤痛は不妊の症状がある女性だと35~50%に子宮内膜症がみられます。

完治のためには手術が必要であり、外科手術が必要な病気です。しかし、手術をして病巣を切除しても、何回も月経(排卵)が繰り返されると、子宮内膜症は再発してきます。そのため、手術をする前に薬で治療して、手術をしないでもよくすること、手術をしなければならない場合は、その後に再発しないように薬を使うことがとても大切です。

 

子宮内膜症の治療に使う薬は、低用量ピル、黄体ホルモン(ジエノゲスト)、GnRHアゴニストが主体です。それぞれの薬には特徴があり、患者さんに適した薬が選択されます。これら3種類の薬はいずれもホルモン剤です。排卵を抑えて、子宮内膜症を治療する薬になります。そのため、妊娠希望の場合はこれらの薬は使用できないので、早く妊娠するように進めていく事になります。

 

子宮内膜症に悩む患者さんは多いので、何社もの製薬会社で新しい作用機序の薬が開発中と聞きます。早く患者さんに届くことを願っています。

子宮頸がんとHPVワクチンを正しく理解するために その1

2021.05.17

 

「子宮頸がんとHPVワクチンを正しく理解するために」と題した講演を、5月14日にしました。ある政党の北海道本部での講演(オンライン)です。子宮頸がんについて、ワクチンの効果と副反応、ワクチンを普及させるためにという点について講演しました。

日本では現在も、年間2800人は子宮頸がんで亡くなっています。命は助かっても、子宮を摘出しなければならない女性はもっともっと多いです。ところで、この1年で2800人という数字ですが、日本での2020年の交通事故による死者数の2839人とほぼ同数なのです。

現在のHPVワクチンの摂取率は諸外国に比べて極めて低く、日本ではたったの0.6%、ほとんど接種されていません。もし、この接種率の数字がコロナウイルスのワクチンだったら、日本国民はどうするでしょう?

交通事故死者数の分母は男女入っているのに比べ、子宮頸がん死者数の分母は女性だけです。それを考えると、交通事故で亡くなるより、子宮頸がんの死者数が倍くらい多いことになります。仮に、交通事故で死なないワクチンがあったとしたら、どうしますか?しかも、安全性はしっかりと確認されています。

後日、ワクチンの安全性について書いていきます。

COVID-19ワクチン

2021.05.17

当院にもようやくCOVID-19ワクチンが届いて、スタッフ一同接種しました。1回目の接種ですので、私は接種部位の疼痛くらいが副反応でしたが、発熱したスタッフもおります。痛くて手が上げられないほどと聞いてましたが、確かに結構痛かったですね。これまでのワクチンとは違う感じでした。1日で大分良くなりましたが、、

今回のこのワクチンに関しては、短期間に臨床で使用され、私自身、正直、恐る恐るでした。きっとコロナに罹るよりましだと、みんなが思っているはずです。

先週はHPVワクチンの講演をしてきましたが、このワクチンに比べるとHPVワクチンの方が、臨床応用前の十分な臨床試験、さらに諸外国では、膨大な数の接種がすでに行われていて、副反応の問題もあきらかになっています。あらためて、子宮頸がん予防のためのHPVワクチンの普及に取り組まなければなりませんね。

婦人科診療における新たな可能性セミナー 〜CO2レーザー活用編〜

2021.05.09

 

「婦人科診療における新たな可能性セミナー 〜CO2レーザー活用編〜」というセミナーが5月13日にあります。子宮頸部異形成(CIN)に対するレーザー蒸散術について、コメントする予定です。

クリニック前のスペースが新しくなりました

2021.03.29

 

クリニック前のスペースの椅子が新しくなりました。入り口前の椅子はプライバシーに配慮したものになりました。誰が座ってるかもみえないですよ(笑)

「クリニックで行う手術と麻酔 〜傍頸管ブロック・MVA 併用のメリット〜 」と題した講演をしました

2021.03.20

昨日、「クリニックで行う手術と麻酔〜傍頸管ブロック・MVA 併用のメリット〜」と題した講演をしました。この機会に、開院してから2年間のクリニック内で行った手術の統計をまとめてみました。これまで500件を超える手術をクリニック内でしており、一番多いのは子宮頚部異形成に対する、「レーザー蒸散術」でした。次いで、「子宮頚部円錐切除」と「子宮内膜ポリープ切除術」になります。

手術の際には、誰でも「痛み」に対する恐れがあるでしょう。不快なことは、避けうるものならそうしたいと願うのが、自然な人間の欲求です。

痛みや不快感を伴う処置を行う際には、少しでも和らげるために、BGMをかけたり、局所麻酔による鎮痛だけではなく、薬による鎮静をかけるようにしています。

これらの手術では、ほとんど痛みを感じることなく、眠ってる間に処置が終わりますので、ご安心ください。

9価HPVワクチン(シルガード9)が発売になりました

2021.03.05

首を長くして待っていた、9価HPVワクチン(シルガード9®)が発売になりました。このワクチンは諸外国で広く接種されているものです。現行の4価のワクチン(ガーダシル®)はHPV6/11/16/18型に対するワクチンですが、この9価ワクチン(シルガード9®)は6/11/16/18型の他に31/33/45/52/58にも対応するワクチンです。4価あるいは2価のワクチンは子宮頸がんに関与するHPV16/18感染を予防することができて、その結果約7割の子宮頸がんを予防できるものです。それに対して、9価のワクチンは9割近くの子宮頸がんを予防できます。ここに、載せたグラフは札幌でCINあるいは子宮頸がんから検出されたHPVの型を示すものです。16型が一番多いのですが、それに次いで、58,52,56,51型が18型より多いことがわかります。50番代のHPVが多いのは札幌だけの特徴ではなく、日本全国、ひいてはアジアにおいても同様の傾向があります。

次のグラフはCIN1~CIN2~CIN3~浸潤癌と進行するにつれ、検出されるHPVの型は16/18型が多くなるというデータです。自然に消退することが期待できるCIN1ではHPV16/18が検出される頻度は1/3以下ですが病気のグレードが上がるにつれ16/18型の検出頻度が上がっていることがわかります。特に浸潤癌では、約7割に16/18型が関係しています。しかし、一方で浸潤癌にも16/18以外のHPVが2割強の頻度で検出されます。この事が9価ワクチンが子宮頸がんの約9割に有効であるという根拠になります。

この9価ワクチンが普及すれば子宮頸がんの撲滅も可能と言われ、諸外国では有効性を示す報告がいくつも発表されています。

日本でもようやく発売されましたが、いまのところ定期接種のワクチンとしては認可されていません。

今回の発売に際して、当院でも接種可能になりましたので、ご希望の方は当院にお電話ください。

診察予約について

2021.02.21

2月もあと1週間です。今月は休日が多いためか、診察の予約が大変取りにくくなっております。3週間以降ですと、予約枠に空きがございますので、ご予約はお早めにお願いします。

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北海道札幌市中央区南1条西14丁目291-81ウィステリア南1条ビル2F

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